使える心理学

【アンコンシャス・バイアス】無意識の思い込みに気をつけよう

アンコンシャス・バイアス とは

アンコンシャス・バイアスとは無意識な思い込みのことです。
経験や権威に囚われれ、適正な判断ができなくなります。
誰しもが陥る可能性があります。

 

様々なアンコンシャス・バイアスの例

アンコンシャス・バイアスには様々なタイプがあります。例とともに紹介します。

 

正常性バイアス

社会の状況や環境が変化してるにも関わらず、いつも自分の都合の良いように考え、正しい判断ができなくなること。
「きっと大丈夫だろう」という考えが失敗を招く。

 

権威バイアス

権威がある人の言うことを信じ込むこと。
「あの先生がいうなら間違いない」「医者がいうから間違いない」など。

 

多数派同調バイアス

周りと同じように行動すること。
「皆がそういってるならそうします」
簡単に多数派に流れてしまう。

 

確証バイアス

自分が正しいと思ってることを肯定する情報ばかりを集める。
SNSなどのオススメ記事表示機能は、反対意見を見る機会を減らすため、確証バイアスが増幅される。

 

ネガティビティバイアス

人はネガティブなことのほうに注意を向けやすい。
「以前失敗したから、今度も失敗するだろう」「あの人には前にも反対されたから、何を言っても無駄だろう」「口コミの評価が悪いので購入はやめよう」

 

アンコンシャス・バイアスが及ぼす悪影響

思い込みが激しいと、先入観が働き、相手の意見を聞く前に判断してしまい、すれ違いが生まれます。
思い込みで発言し相手を傷つけることもあります。
また、思い込みによって、ハラスメントを引き起こすこともあります。
例えば、「男性/女性だから〇〇するべきだ」「若いから根性がないのだろう」「高齢だから新しい物事には対応できないだろう」といったものです。
このように思い込みは人間関係のトラブルを引き起こす種となります。

 

アンコンシャス・バイアスに陥らないために

 

相手と話す

お互い思い込みが入っている可能性があるのですから、すり合わせる作業が必要です。
例えば、相手の仕事の負担を減らそうとしたのですが、相手にとっては「自分は必要とされてない」と感じてしまうことがあります。
こういったことを無くすためには、事前に理由を説明してあげましょう。さらに相手の意見もしっかり聞いてあげることで、より質の高いコミュニケーションを実現できます。

 

誰でもアンコンシャス・バイアスがあることを認識する

人は誰でもアンコンシャス・バイアスがあるものだと認識しましょう。
そうすることで、発言の前に「自分はアンコンシャス・バイアスに陥ってるかもしれない」と考えるようになり、注意深い発言ができるようになります。
また、自分の中にある「こうするべき」を相手に押し付けることもなくなり、余計なトラブルを防げるでしょう。

 

悪いことは何度でも起こると考えない

ネガティビティバイアスに陥ると、「前ダメだったから今度もダメだ」という思考になってしまいます。
その考えを断ち切るには、「前ダメだったのはたまたまだったのだ」「あのときはいろいろな悪条件が重なって悪い結果が出たのだ」と思うようにしましょう。
実際、あらゆる結果はあらゆる要因によって成り立っています。
前ダメだったから次もダメなんて根拠は何一つありません。
やり方を見直したり、考えをリセットしたりすることが大切です。

 

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